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ミス・ブランチ     <Miss Blanche>

分類Decoration
設計者倉俣史朗  (くらまた しろう)
設計年1988年
製作年1989年-現在
寸法90.5x62.5x60cm座面高45.5cm
素材アクリル樹脂、プラスチック、エポキシ被覆アルミニウム管
製作倉俣デザイン事務所 東京(日本)
 アームチェア「ミス・ブランチ」の名称は、テネシー・ウイリアムズの戯曲「欲望という名の電車」の女主人公の名前から取られている。装飾としての自然の用い方は、技術的な過程によって再解釈されている。私たちの完結した幻想の世界との調和において、装飾はもはや単に表面的なものではない。それはむしろ、現前性と接近不可能性とのあいだに宙づりになった、夢のような状態のなかに保存された自然なのである。超近代的な素材と極度に単純化されたアームチェアとのあいだの対照は、薔薇の原初的な象徴性を強調している。
 薔薇の造花は液状のアクリル樹脂を満たした型のなかに手で入れられ、室温のまま置かれる。そして液体はゆっくりと硬化し始める。薔薇のまわりに生じた気泡は吸い取られねばならない。結局、アクリル・ガラスはこの椅子が途轍もなく重たい理由なのであり、70キロにもなるその重量は、その非物質化された外見とは極めて対照的である。素材を詩的に扱うことによって、このさくひんは重力と機能の諸法則を超越したかに見える。

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